7月15日《34日目》稚内→興部(おこっぺ)
10時:起床
チェックアウトをしたら隣の部屋だった隼乗りのお兄さんとまた遭遇。立ち話をしていたらもう一人おじさんが加わり、3人でさらに長話。
そのおじさんも愛知県豊田市の出身だそうで、最北の地でまさかの愛知県民が3人も揃いました。地元が近いということで話も盛り上がり、ついつい長話してしまいました。
今日はまず歯医者さんに行こうと思います。
昨日ガムを噛んでいたら金属の詰め物が取れてしまったので、くっつけてもらいに行きます。
が、しかし、どこに行っても当日は予約がいっぱい。。。
詰め物は取れちゃっても数日は大丈夫なので、また別の日に行くことにします。
13時半頃:宗谷岬に到着
ついにやってきました。日本最北端の地です。
名古屋からバイクで出発し、1ヶ月前は鹿児島にいたというのに、バイク一台でここまで来たんだと、もうこれ以上北上できない所まで来たんだという達成感で目頭があつくなりました。まだゴールしたわけではないのに、やりきった感をすごく感じました。
宗谷岬の景色自体は、海の前に小さなモニュメントがポツンと立っているだけでハッキリ言って地味です。
しかし、この景色を見たとき日本一周旅行に出発して以来一番の感動を覚えました。この得も言われぬ達成感は日本一周中だからこそ強く噛みしめられるのであって、ツアーの観光バスやレンタカーで来たのでは味わえないと思います。
感動やら達成感やらで、しばらくボーッと立ち尽くしていました。
択捉島の方が北だよ?とか思った人はブラウザを閉じてください。そもそも北方領土には入れませんし!
感動したあとは近辺を散策。
間宮林蔵像
謎なモニュメント
宗谷岬周辺をうろちょろしていたらまたも隼のお兄さんに遭遇!ここで知り合ったという福島から来たおじさんも一緒に近くで海鮮を食べることに。
ホタテのバター焼き
めちゃめちゃ寒かったので体が温まり、感動的な美味しさでした。
食事のあとは道東を南下。
エサヌカ線という道路が地平線の先まで道が続いていて北海道の広大さを感じました。
エサヌカ線で写真を撮っていたらまたしても隼のお兄さんと福島のおじさんに会いました!
本当に縁があるみたいで、北海道は広いのか狭いのかわからなくなりました。
3人で記念撮影
18時頃:道の駅おこっぺに到着
道の駅おこっぺには使われなくなった車両が置いてあるんですが、実はこの中に泊まれるんです。しかも無料で。
というわけで今日の寝床はここに決定です。
寝袋等の支度をしていたら車両前のキャンプ場でキャンプをしていたおじさんがなんと晩御飯をご馳走してくれました。 しかもお酒までおごっていただきました。
他に泊まりに来ていたライダーの人も混ざってずっと飲み会でした。
いやー、最高に楽しかったです。
こんな良い経験ができて、本当に北海道に来てよかったと思いました。
飲み会のあとは近くの銭湯に行って、今日は電車で爆睡します。
今日の移動距離:208km
今日の支出:3,308円
内訳
昼飯 750円
ホタテ 500円
コーヒー 84円
ガソリン 1,971円
今日の移動ルート
7月14日《33日目》小樽→稚内
8時:起床
今日は札幌で札幌ラーメンを食べたら一気に稚内まで走ります。
11時頃:ラーメン屋彩未に到着
札幌ラーメンの美味しい店としてかなり人気なラーメン屋で、開店前からけっこう並んでました。
やさしい味噌味が心にしみました。冬の寒い日にこれを食べたら泣くほど美味しいと思います。
味噌ラーメンを食べたらオロロンラインを走って一気に北上します。
広大な畑
ハゲの聖地
天気も良く最高に気持ち良い道でした。
19時頃:稚内に到着
寒いです。
マジで寒いです。
気温13度くらいで、とても7月とは思えません。防寒具は持ってきてたので大丈夫でしたが、正直7月でここまで寒いとは思っていませんてました。北海道なめてました。
ロシアまでほんの43kmしか離れていないそうなので、気温は完全にロシアでした。ロシア行ったことないけどロシアでした。
というわけで、本格的なロシア料理屋さんのペチカというお店を見つけたので、今日はロシア料理を食べます。
芋?のサラダ
水餃子みたいでした。
シャシリーク
今回も利用券があるので無料です。
とても7月とは思えない寒さです。
隣の部屋に泊まっていたSUZUKIの隼乗りのお兄さんも愛知県の岡崎から来たそうで、やはり寒いと言っていました。
7月の気温としては愛知県民には理解不能な寒さでしたが、部屋には7月だというのに毛布が用意されていて、温かくよく寝れそうです。
さすが北海道でした。
今日の移動距離:371km
今日の支出:5,206円
内訳
朝飯 256円
オイル・チェーン交換 1,600円
札幌ラーメン 850円
ガソリン 1,000円
晩飯 1,500円
今日の移動ルート
7月13日《32日目》函館→小樽
9時半:起床
本州は雨らしいですが北海道は良い天気。
今日はまず五稜郭を観光します☆
10時半:五稜郭公園に到着
地上からだとあんまし星っぽさは感じられませんでした。近くにある五稜郭タワーに登れば高くから見れますが値段も高かったのでスルーして次に行きます。
11時半:函館市場で昼飯
北海道といえばなんといっても新鮮な海鮮丼です。函館市場のいくら亭というお店で海鮮丼を食べちゃいます。
美味すぎ。
スーパーとかで買ういくらってふにゃふにゃしてるじゃないですか。ここのは違うんですよ。パンパンに張りがあって、一瞬モデルガンで使うBB弾でも食ってるのかと思うくらい張りがあります。それが口の中でプチプチ潰れて、新鮮なウニや鮭、カニと絶妙なコラボを繰り広げ口の中が海になります。
海の幸を堪能したら、道南を西回りで走ります。
日本海を見渡せる追分ソーランラインは道路そのものが絶景で、風も涼しく走っていて途中までは最高の気分でした。
途中までは最高の気分でした。
道中T字路につきあたり、減速して車が来ないことを確認して左折をしたら、白い悪魔がやってきました。
???「ちょっとそこのバイク止まってくださ〜い」
はい終わりました。完全に終わりました。どこに隠れてたかわかりませんが、両津勘吉のようなお巡りさんのお出ましです。
お巡りさん「今の一時停止のとこ、完全に停止せずにいっちゃったねー」
そうです。時速3kmくらいにまで減速したんですが、明らかに車が来ないことがわかったので完全に停止はせずに逝ってしまいました。。。
お巡りさん「車が来ないのが明らかだったとしても時速0kmで完全に止まらないと一時停止義務違反ということになっちゃうから、申し訳ないけど反則金を納付してくださいね☆」
もうテンション下がりすぎて言われるがままにハイハイ受け応えるだけのイエスマンになっていました。
北海道は広い道が多くスピードが出やすいため重大な事故が多発しているそうで、最近北海道では交通違反の取り締まりをかなり厳しくしているそうです。北海道の警察は速度計なしでもスピード違反を検挙するそうで、曲がり角のとこや建物の裏などでよく隠れてたネズミ捕りをやっていることなど色々と教えてもらい、最後にありがたいお札(反則金の納付書)をプレゼントされお巡りさんは去っていきました。
クソ高い授業料だったと思って払いに行きましたが、なんか釈然としません。
日本は法治国家であり、法律で定められたルールが絶対であるのは間違いないですが、杓子定規に「ルールだから」と物事の本質を顧みず一律な罰則を課す風潮は思考停止であり知性の敗北に他なりません。
少なくとも安全に配慮する気もなく時速60kmとかでぶっ飛ばす一時停止違反と、完全に停止はしなかったものの安全に配慮して十分に減速したうえでの一時停止違反が同じ扱いになるのは不公平な気がします。
自分は全く悪くなかったとは思いません。一時停止で完全に停止しないクセがつけば将来重大な事故につながる虞もあるため、交通の安全のためにも自分のためにも罰則を受けるのは仕方のないことだとは思います。でも、実行面での制約があるかとは思いますが、もう少しケースバイケースで柔軟な対応ができないものかと思います。
もし将来国会議員になることがあったら政治生命をかけて事例ごとに柔軟な対応が取れるよう道路交通法を改正したいとか思いながら走り続けました。
愚痴はこれくらいにして、今日は小樽まで走りました!
19時頃:小樽に到着
萎えた気持ちを立て直すため、和楽というお店で晩飯のシースーをいただきます。
北海道の回転寿司は生産地価格で新鮮な魚が食べれることで有名です。格安で高級店と変わらないお店もけっこうあり、このお店もそんなお店のひとつです。
中トロばっか食ってやりましたが 、それでも2,500円ほど。名古屋だったら確実に5,000円はいきそうです。
お寿司を与えてやっと腹の虫が収まってきたので、小樽の24時間銭湯で今日は宿泊します。
小樽運河の夜景
本日の移動距離:331km
本日の支出:14,026円
内訳
海鮮丼 1,940円
かき氷 200円
反則金 6,000円
ガソリン 1,481円
晩飯 2,555円
健康ランド宿泊費 1,850円
本日の移動ルート
7月12日《31日目》山形→函館
7時:起床
今日もひたすら北上しまっせー。
11時頃:秋田市内に到着
うどんの名産地と言えば、ほとんどの人は香川県を思い浮かべるでしょう。
自らを「うどん県」と称し、うどんの茹ですぎでダムの水を干上がらせるほどの他の追随を許さぬ強権的なうどん至上主義(ウドニズム)に圧倒され忘れられがちですが、秋田県にも稲庭うどんという日本三大うどんのひとつに数えられる名産品があります。
稲庭うどんの老舗七代目佐藤養助というお店でお昼ご飯に食べてみました。
一般的なうどんよりも細く、コシがありツルツルとした喉越しが最高でした。普通のつゆとゴマつゆの2種類で食べ比べができます。
食べ終わったらまた北上。
コンビニで休んでいたらおっちゃんが高速道路が無料で使える区間があると教えてくれました。東日本大震災の際に一部の高速道路が無料化されたらしく、下道よりもハイスピードで走れました。
白神山地は人の手がほとんど加えられていない世界最大級の原生的なブナの天然林で、地球的にも重要な自然遺産として評価され世界遺産に登録されています。
そんな白神山地で一番人気なスポットが、神秘的な青さが息をのむほどに美しい青池です。
呼吸をするのを忘れるほど見とれてしまう鮮やかな青でした。なぜこんな色になるのかはわかっていないそうです。水面は鏡のように周りの草や木の葉を映しています。
この池には神様か何かがいるような気がしました。
外国人の観光客の人がびゅーりふぉー!びゅーりふぉー!ってめっちゃ言ってました。
白神山地を見たあとは、思っていたより早く青森に着けそうだったのでフェリーに乗り函館まで行くことにします。
いよいよ一番楽しみにしていた北海道に上陸です!
青森港まで向かう道中も、景色が綺麗なところだらけです。
18時半:青森港に到着
出航間際だったので急いで乗船手続きをし、北海道に向けて出発します。
さらば本州!
青森から函館までは117.5km
フェリーで約4時間かかります。
客室で腰をおろし、函館に着くまでの間しばし休憩。特にやることもなく暇なのでスマホで北海道の名物をあれこれ調べてみることに。海鮮丼にジンギスカン、夕張メロン、札幌ラーメンなどなど、美味しそうなものが盛りだくさん!
掲載されている写真を見るだけでよだれが出そうです。見てるだけでお腹がすいてきます。
そういえば今日は11時頃に稲庭うどんを食べただけで、それ以外何も口にしていません。あまりにお腹が空いているのでまずは今日の晩御飯をどこで食べるか探すことに。
函館といえば塩ラーメンが有名ということで、美味しそうなお店を検索&検索。函館麺や一文字というお店が函館港から近く、午前1時までやってるとのことなので、函館に到着したら即行このお店に向かうことに決定。
21時
函館港到着までまだ2時間ほどあります。うどんというものは非常に消化が早く、胃袋の中は完全に空っぽです。あまりの空腹に耐えかね船内で売ってる自販機のカップ麺を買おうかと何度思ったことか。しかしここで誘惑に負けてしまっては我慢がすべて水の泡。函館に着くまでの辛抱です。
22時
函館港到着まであと1時間ほどです。もし僕の胃袋が一国の首相であったなら国家非常事態宣言を出していることでしょう。函館で塩ラーメンを食べるんだと、耐え難きを耐え忍び難きを忍んで待ち続けます。
23時:函館港に到着
ついに夢にまで見た北海道に到着です!人生で初めて北の大地に足を踏み入れる喜びをひしひしと実感しています。
喜びも束の間、一刻も早く塩ラーメンをと腹の虫が鳴り騒いでいるので函館麺や一文字に直行します。
23時10分:函館麺や一文字に到着
本日の移動距離:358km
本日の支出:12,866円
内訳
ガソリン 1,342円
朝飯 336
稲庭うどん 880円
津軽りんごジュース 300円
フェリー 6,100円
ガソリン 1,458円
晩飯 760円
健康ランド宿泊費 1,690円
本日の移動ルート
7月11日《30日目》富山→山形
今日は特に観光はせず、北に向かってひたすら走り続けます。
お昼頃、富山を抜け新潟県に突入しました。
新潟の名産といえば、そう、越前ガニです。
てことでお昼ご飯は甘エビカニ丼をいただきました。
もはや書く必要もないかと思いますけど、めっちゃ美味しかったです。
エビとカニで丼作って逆にどうやったらまずくなるのか聞きたいくらいです。
お腹いっぱいになったら日本海に沿ってひたすら走ります。景色の綺麗な道がずっと続いて、走っていて気持ちよかったです。
新潟県のまあ長いこと長いこと。
どんだけ走ってもまだ新潟。新潟県という名の無限ループ地獄に迷い込んでしまったんじゃないかと思うほどずっと新潟でした。
途中走り疲れて、コンビニの駐車場に停めたバイクの前でヤンキー座りしてお茶飲んで休憩していたら、ハイカラなおっちゃんが話しかけてきてくれました。
おっちゃん「400ccの4気筒ってのは芸術品だね。ホントに。CBってのは昔からずーっとあってね、それこそ芸術なんだよ。」
ちょっと何言ってるかよくわかりませんでしたが、バイクを愛してることは伝わりました。
走り続けていたらいつの間にか夕暮れ時に。
西に日本海を見渡せる道のりを走り続けていたため、空を赤く染めながら海に沈みゆくイケメンな夕日が見れました。
今日はネカフェに泊まり、明日は世界遺産白神山地を目指してさらに北上し、行けそうだった北海道まで行きます!
今日の移動距離:418km
今日の支出:6,705円
内訳
朝飯 312円
カニエビ丼 1,500円
2Lお茶2本+コーヒー 349円
ガソリン 1,415円
晩飯 712円
ネットカフェ 2,417円
今日の移動ルート
7月10日《29日目》名古屋→富山
名古屋の実家で4日間休憩し、体力も回復したところで日本一周後半戦に出発します!
名古屋にいる間にテントを干そうとしたらフレームが折れてしまったため、後半戦は宿泊が多くなりそうです。
10時頃:名古屋の実家を出発
15時頃:白川郷に到着
用水路に魚。マスかな?
田んぼにポツンとある小屋もちゃんと合掌造
白川郷の神社
雪を落とすために作られた豪雪地帯特有の建築様式が独特の景観を持ち、今に至るまで実生活の場として使われているという伝統的価値が評価され、世界遺産に登録されることとなったそうです。
初めて来たところなのにどこか懐かしいと思うような、のんびりしながらずっとそこにいたいと思うノスタルジックな雰囲気の集落でした。
雪が積もっている中ライトアップされている景色も絶景だそうなので、是非冬にもまた行ってみたいです。バイクで雪山走ったら死ぬのでスタッドレスタイヤの車で行きます。
次はさらに北上し金沢へ
17時半頃:兼六園に到着
閉園時間間際であまりじっくり見れませんでしたが、和を感じさせる庭園の中に青々とした草木が映えて綺麗でした。
18時半:近江町食堂で晩御飯
花より団子
本日一番楽しみにしていた金沢の海鮮丼でございます!
美味すぎました。
高級魚ののどぐろも一切れ入ってたんですが、これもまたヤバかったです。
食べ終わったら富山県の射水市まで行き、今日は24時間営業の銭湯で寝ます。
明日は行ける限り北上します!
今日は世界遺産
を制覇しました!
今日の移動距離:318km
今日の支出:6,599円
内訳
山菜うどん 470円
かき氷 250円
白川郷駐車場 200円
兼六園 310円
ガソリン 1,749円
海鮮丼 1,820円
銭湯 1,800円
今日の移動ルート
7月8日《番外編》浜松うなぎツーリング
名古屋滞在中に友人とタンデムで浜松までうなぎを食べに日帰りツーリングに行ってきました。
西尾の道の駅で抹茶ソフトクリーム
天気は微妙でしたがあまり雨に降られることもなく浜名湖に到着
お目当ての浜名湖のうなぎ
うなぎを食べていたらテレビのニュースで、今朝浜名湖の北側の湖岸で手足がバラバラの遺体が発見され警察が身元を捜査しているとの報道がありました。
今食ってるとこのめちゃめちゃ近くやんけ((((;゚Д゚)))))))
お店の人も驚いて調理や片付けの手を止めてテレビを注視していました。
ビビりながらうなぎを食べ終えお店を出ることに。
うなぎを食べてご満悦の友人。
半袖短パンフルフェイスとか怪しすぎます。もし自分が警察官で死体発見現場の近くにこんなやついたら100%逮捕します。
そんなこんなで何やら物騒だし天気も悪くなりそうなので早めに切り上げて名古屋に戻ります。
途中蒲郡でお土産を買ったり銭湯に行ったりしてたらすっかり帰りが遅くなりましたが、友人が晴れ男なので雨が降るとの天気予報に反してほとんど降られずに終わりました。
さすがは名古屋一の晴れ男でした。
本日の移動距離:278km
本日の支出:7,967円
内訳
ソフトクリーム 300円
コーヒー 130円
ガソリン 1,680円
うなぎ 3,348円
オレンジジュース 98円
銭湯 580円
コーヒー牛乳 130円
お土産の青のり 500円
メロンジュース 350円
ラーメン 850円
本日の移動ルート